詩経国風:周南篇から「桃夭」を読む。(壺齋散人注)

桃之夭夭  桃の夭夭たる
灼灼其華  灼灼たり其の華
之子于歸  この子ここに歸(とつ)がば
宜其室家  其の室家に宜しからん

桃之夭夭  桃の夭夭たる
有蕡其實  有蕡(ふん)たり其の實
之子于歸  この子ここに歸がば
宜其家室  其の家室に宜しからん

桃之夭夭  桃の夭夭たる
其葉蓁蓁  其の葉蓁蓁たり
之子于歸  この子ここに歸がば
宜其家人  其の家人に宜しからん

桃は若々しく、その花は燃えるようだ、その桃のような娘が嫁いだならば、きっと素晴らしいお嫁さんになるだろう
桃は若々しく、その実はふっくらとしている、その桃のような娘が嫁いだならば、きっと素晴らしいお嫁さんになるだろう
桃は若々しく、その葉はふさふさとしている、その桃のような娘が嫁いだならば、きっと家中の人が喜ぶだろう

桃の初々しい姿を乙女の姿に重ね合わせ、花、実、葉についてそのみずみずしさを強調し、その桃の
ような乙女が嫁に行った家はさぞ幸せだろうと、のびのびとした祝いの感情を述べています。